山南市 (Shannan Diqu)
自治区の中央部に位置し、チベットの伝統的な地理区分では、この地区の北部に隣接するラサ市を構成する諸ゾン(県)とともにウー地方を構成し、その住人を「ウーパ (dbus pa) 」と称する.
元来は山南地区(ལྷོ་ཁ་ས་ཁུལ། ワイリー転写lho kha sa kul). 2016年1月7日、山南地区が廃止され、山南市に設置された.
青蔵高原東南部、ヤルンツァンポ河中下流に位置し、西はシガツェ市、北はラサ市、東北はニンティ市と接し、南はインド、ブータンと国境を接する. 本地区のツォナ・ゾン(錯那県)、ルンツェ・ゾン(隆子県)の南部は、ニンティ市のメトク・ゾン(墨脱県)、ザユル・ゾン(察隅県)とともにインドとの国境紛争地域となっており、名目上これらの諸ゾンの南部とされる領域で、インドが実効支配するマクマホン・ライン以南の部分に対し、インド政府はアルナーチャル・プラデーシュ州を設けている.
海抜3,700メートル、気候は温和.